規格競争が終結

東芝>HD撤退へ ブルーレイ支持広がり、継続困難に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000090-mai-bus_all

今回の規格競争は、傷が深くなる前に決着が付いた、といった感じでしょうか。
よく引き合いに出されるVHSとβマックス。
この時は、高画質のβマックス対長時間のVHSといった状態で、VHSが勝利しました(他にも細かな要因があるのですが、詳しいことは割愛)。

BDとHD-DVDでは、どちらも品質は同じで、争点は容量(=時間)と価格。
容量はBDが一層で25Gbyteから4層の100Gbyteまであり、現在8層の200Gbyteの試作ができているとのこと。一方、HD-DVDは一層15Gbyteの2層30Gbyte。HD-DVDの方は私の勉強不足かもしれませんが、これ以上の容量は効いたこと無いです。
 価格ではHD-DVDがbyte単価に優れていましたが、BD側が遜色なくなってきたため、アドバンテージも薄れてきていたところでした。
HD-DVDは設備への投資に関して、DVDの設備が一部流用が可能だったという利点はあったのですが、これは企業側の利点であってユーザの利点には直結しないことですし(設備投資による価格への影響は多少有りますが・・・)。

結局のところ、ある程度拮抗していた状態だったところから、BD側の価格低下や容量の増大、それに伴うワーナーのBD一本化にウォルマートのBD支持などがあって、BD側の勝利、となったのでしょう。

記憶媒体を売るにも、やはりコンテンツが無ければ普及できません。
βマックスとVHSのとき、ベータは高画質・高機能でしたが、録画時間が1時間程だったため、多くの映画が時間内に収まりません。
一方のVHSはβマックスよりは低画質ではあったものの、録画時間が2時間あり、映画を収録するのに十分な時間が有りました。
また、VHSは低画質の3倍録画もあり、それもユーザをひきつける要因となったのでしょう。

BDとHD-DVDでも結局は長時間の録画が可能な大容量のBDに軍配が上がりました。
ユーザにとって便利なのは、結局のところ長時間の録画が可能、というシンプルな点なのかもしれません。


まぁ、私は3年前の時点でブルーレイと予想していましたが、当たりましたねw
↓3年前のトピ。
http://d.hatena.ne.jp/merlion_jam/20050311

この頃、冗談で言っていたBD対応も、現実になりそうな感じですw